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糖尿病

糖尿病とは

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンが十分に働かないために、血糖が増えてしまう病気です。血糖値が高いまま何年間も放置すると、全身の動脈硬化が進み、心筋梗塞、脳卒中、失明、腎不全、足の切断といった、重い病気につながります。

また高血糖により末梢神経が障害されることにより、下肢のしびれ感や異常感覚を生じることもあります。

近年では糖尿病がさまざまな癌や認知症を進めるリスクとして知られています。

高血糖状態が進むと 

  • 喉が渇き、水をよく飲む
  • 尿の回数の増加
  • 体重の減少
  • すぐ疲れやすくなる
  • 眼底出血による視力の低下

などの症状が現れることがあります。

 

糖尿病の診断

糖尿病の診断にはいろいろな方法がありますが、空腹時血糖値が110~125㎎/dlは境界線糖尿病(糖尿病予備群)、空腹時血糖値が126㎎/dl以上でかつ、ヘモグロビンA1Cが6.5%を超える場合は糖尿病の診断となります。 診断には75g経口ブドウ糖負荷試験が必要となる場合もあります。

境界型糖尿病だからといって安心は禁物です。 動脈硬化症や認知症のリスクは境界型糖尿病の段階から高まっているとされ、早期からの治療が重要です。

ご自身の血糖値の状態を継続的に把握していくため、定期的にかかりつけ医療機関を受診し、必要な検査・治療を受けるようおすすめします。

当院では指先採血可能な検査機器で約3分で糖尿病診断、血糖コントロール評価に必要なヘモグロビンA1cを検査可能です。

糖尿病の種類

  •  1型糖尿病

1型糖尿病では、膵臓からインスリンがほとんど出なくなるため高血糖が生じます。従って、生きていくために、インスリン注射を継続的に行うことが必要となります。

 

  • 2型糖尿病

2型糖尿病では、インスリンの分泌が低下したり、効きにくくなったりすることによって高血糖が生じます。2型糖尿病となる原因は、遺伝的な影響に加えて、過食、運動不足、肥満などの環境的な影響があるとされています。 インスリン分泌能を維持している感は内服加療可能ですが、インスリン分泌能が低下した場合、高血糖が続く場合はインスリンやGLP-1受容体作動薬などの注射療法が必要となります。

 

  • 妊娠糖尿病

妊娠中は胎盤から分泌されるホルモンの影響でインスリンが効きにくくなり、高血糖を生じやすくなります。 

妊娠中の血糖管理には胎児への安全性から、インスリン療法が標準治療となります。

多くの方では、出産後に血糖値は戻りますが、妊娠糖尿病を経験した方は、その半数以上が将来糖尿病に至るといわれており、出産後も継続的なフォローが勧められます。

妊娠をご希望される方も、糖尿病の家族歴がある場合は妊娠前に是非一度ご相談ください。

 

 

  • その他特定の機序、疾患によるもの

ステロイドホルモンを過剰に産生してしまうクッシング症候群や、血圧や血糖を上昇させてしまうカテコラミンを過剰に産生してしまう褐色細胞腫などの病気でも高血糖を呈する場合があります。

 

糖尿病の治療

糖尿病の治療は食事療法、運動療法、薬物療法が三つの柱となります。

当院では患者様一人一人のライフスタイルに合わせた食事療法、運動療法の指導、

薬物療法においては各個人の病態に応じた、なるべくシンプルな薬物療法を行うことを心がけています。

 

また当院ではインスリン、GLP-1受容体作動薬による注射療法も行っております。

 

経口血糖降下薬のみではなかなか血糖が改善しない方も、一時的に注射療法を行うことによって、インスリン分泌能が改善し、再度、経口血糖降下薬に戻すことが可能な場合があります。

 

 

 

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